いつもの味噌汁

いつのも味噌汁

 

『今日のお汁味ない〜』と5才長女のふくれつら。

『あちぃ〜』と味噌汁が人肌より少し熱いだけでべそをかく3才長男。

そんな風景を想像しながら、ちょっといい出汁パック、雑に少し細かく切った玉ねぎ、義母からもらったもので男玉ねぎ、とかいいたかな?甘くて美味しい、それに茄子とオクラ。

旬の野菜を食べたら風邪をひかないと信じて鍋の中へ放り込む。

タイマーを3分にセットして、ベランダへ小走り。

洗濯ものをこれもまた雑にリビングへ放り込む。

手当たり次第畳んで積み重ねたら、タイマーの音に急かされ再び台所へ、

鍋に味噌を放り込む。

 

我が家は朝夕、味噌汁を飲む。

朝ご飯は味噌汁と卵、海苔という定番和食だ。

 

洗濯と自分の洗面、朝ご飯の支度を同時にするので、慌ただしく味噌汁の味見はしない。

毎回違う味の味噌汁に、朝から子ども等は評論家のごとく、時折2人で目配せしながら味噌汁の味を評価する。

私の母は看護師で忙しかったので、朝は食パンやミニクリームパンとヨーグルト、ココアが定番だった。

これと言って不満はなかったが、同居してた祖母と週末に食べ流ごはんと味噌汁、卵焼きと海苔は御馳走だった。

 

いつの間にか親になり『いつもの味噌汁』を子ども達にも味わってほしい、私の元を遠く離れても朝ごはんはちゃんと食べて欲しいと願いつつ、毎日忙しなく台所に立つ。

 

毎回味は違うけど、『おいしい?ちゃんと食べてえらいやん。今日は保育園何すんの?』など言い合う家族の時間がいつもの味噌汁の味になればと思いつつ、今日も大雑把に味噌を鍋に放り込む。

 

『昨日今日の味噌汁何点?』と聞くと長女から『ちょっと待ってて。』と立ち上がり、

 

『ママにとっては今日は特別な味噌汁やわ。』と思いつつ少し目頭が熱くなるのでした。